掲載日:2024年10月8日
2024年9月19日、第15回九州・沖縄アイランド女性研究者支援シンポジウムin佐賀大学「私たちの“次の一手” 九州・沖縄(ここ)から拓く女性研究者支援」を開催しました。

このシンポジウムは、九州・沖縄アイランド女性研究者ネットワーク(Q-wea)に参加する13大学が輪番で開催しているもので、今年度は佐賀大学が担当校として開催し、当日は188名の方にご参加いただきました(対面・オンライン)。

 

兒玉浩明学長の開会挨拶後、山口祥義佐賀県知事(動画メッセージ)と佐賀県立男女共同参画センターアバンセ田口香津子館長による来賓挨拶が行われました。

 

基調講演では、日本大学常務理事で元JST副理事の渡辺美代子氏により「転機を迎えたダイバーシティ推進」と題して講演が行われました。渡辺先生のこれまでのご経験や各種データをご紹介いただきながら、日本が直面する危機・課題の解決のために、なぜ今ダイバーシティなのかについて分かりやすくお話いただきました。

 

続いて、Q-wea参加大学の理事や副学長によるパネルディスカッションを行いました。ディスカッションは二部構成で、第1部「学術分野におけるポジティブアクションとは」、第2部「今、求められる研究者支援」をテーマに、コーディネーターは佐賀大学ダイバーシティ推進室副室長の荒木薫准教授が務め、コメンテーターには引き続き渡辺美代子氏と国立研究開発法人科学技術振興機構プログラム主管の山村康子氏にご登壇いただきました。荒木副室長の進行の下、各大学によるオリジナリティあふれる取組紹介とパネラー同士での活発な意見交換が行われました。また、フロアからもコメント・質問が寄せられ、大いに盛り上がりました。

 

全体総括では、山村プログラム主管から「継続は力なり。それに尽きる。」との力強い言葉を頂きました。

 

シンポジウム終盤では、Q-wea宣言2024、事務局引継式が行われ、渡孝則佐賀大学理事兼ダイバーシティ推進室長による閉会挨拶にてシンポジウムは締めくくられました。

 

シンポジウム終了後のアンケートでは、高い満足度が示され、「渡辺氏のキャリア・経験に加え、各種データから次の一手が必要であることが理解できた」「各大学独自の取組に刺激を受けた」といった声が多く寄せられました。また、「女性研究者の増加だけが目的ではなく、男女のバランスの均衡(40-60%)が目的だということを再認識した」という意見もありました。

佐賀大学をはじめ、Q-wea参加大学は、今後もダイバーシティ・エクイティとインクルージョンの考えを基盤として、女性研究者支援の促進に努めていきます。

 

 

兒玉浩明学長の開会挨拶 山口祥義佐賀県知事による来賓挨拶 田口香津子アバンセ館長による来賓挨拶
渡辺美代子氏の基調講演 パネルディスカッション第1部 パネルディスカッション第2部
 パネルディスカッションコメンテーターとしてご登壇いただいたJST山村PO。 Q-wea宣言2024  Q-wea事務局引継式
九州産業大学からQ-wea事務局を引継ぎ、佐賀大学が2年間担当します。
 
シンポジウム後の記念撮影
会場の様子
 

 

 

 

Q-weaシンポジウムこぼれ話
今年は本学が担当校ということもあり、チラシ作成時に佐賀大学らしさを出すために、真ん中には佐賀県の県鳥でかつ本学のシンボルでもあるカササギを配置しました。

美しい翼を広げたカササギが、九州・沖縄(ここ)から全国各地へ花を届ける(新しいモノを発信する)イメージです。

シンポジウムを華やかに彩ってくれた演台花。花店にチラシを持参し、「このイメージで作成してください!」と依頼しました。色合いはもちろん、チラシイメージにあった花を使用してくださいました(枝垂れた葉、カササギの翼に似た二色菊を発見して感動)。フローリストさんありがとうございました!