ダイバーシティ推進室では、女性研究者海外派遣支援事業を実施しています。

令和4年度に本支援事業を利用して、国際学会に参加された坂本麻衣子准教授(医学部附属地域医療科学教育研究センター)に体験レポートを作成していただきました。

本レポートは、ニュースレターNo.8にも掲載されています(ニュースレターでは書面の都合により一部を編集しています)。

 

【報 告 者】坂本 麻衣子 准教授(医学部附属地域医療科学教育研究センター)
【利用期間】2023年1月31日〜2023年2月7日
【利用目的】

アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴで開催されたInternational Neuropsychological Society (INS:国際神経心理学会) での研究発表と、7月に開催される東アジア初のINS台湾大会の大会長として、INS本部および台湾チームとミーティングを行うため。

【成 果】

新型コロナウィルス感染拡大のため、3年間、対面で研究発表を行うことができませんでしたが、佐賀大学ダイバーシティ推進室からのサポートを受け、今回参加させて頂いたINSでは、自身の研究発表はもちろん、様々な国を代表する優秀な研究者の素晴らしい発表を聞いたり、共同研究のお話をしたりと、次の研究に繋がる良い刺激となりました。
また、令和5年7月に開催される東アジア初のINS台湾大会の大会長として、台湾チームやアメリカの本部の先生方と活発な意見交換をすることができました。さらには、今回の対面によるネットワーキングのおかげで、Asian Neuropsychological Association (ANA: アジア神経心理学会) から、International Liaison Taskforce (国際連携特別委員会)の中心メンバーになるようお声が掛かり、神経心理学の国際的な教育や共同研究の推進を目標に国境のない活動を行うこととなりました。
3年という長い期間を経て、対面で学会発表できたことはもちろんですが、人種・性別・年齢を超えた国際的活動に繋がる、素晴らしい教育者・研究者と出会い、そしてディスカッションできたことは非常に実りがあったと感じます。

【新型コロナウィルス関連で事前に気をつけたこと】
アメリカでは、すでに「マスクのない生活」に戻っていたため、私だけマスクを着用することは、病気であるかのような誤解を招く恐れがあり困難であろうと予想していました。そこで、免疫力を高めるために、日頃からしっかりと睡眠を取り、体調を整えることを心掛け、渡米の2週間前に5回目の予防接種を受けました。また、新型コロナに感染して日本への入国ができないのではと懸念していたため、咳止めや解熱剤など必要と思うお薬を持参しましたが、幸いなことに感染することなく無事に帰国することができました。
【これから渡航される方々へのメッセージ】
新型コロナウィルス感染拡大を受け、国外への渡航が許されず悶々とこの3年間を過ごされたことだと思います。この期間に実施した研究を思う存分国際学会で発表し、また更なる国際的な共同研究に繋がるよう頑張って下さい!

INS台湾大会プロモーションデスクでGuo先生(現地大会長)と一緒に

INSサンディエゴ大会での研究発表 INS台湾大会の打ち合わせ(運営委員会と一緒に)

 

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