掲載日:2026年3月4日
| 2026年3月3日(火)に、講演会「黒田チカの生涯 -最初の女子学生の軌跡-」を開催し、学内外から約20名が参加しました。
佐賀ゆかりの化学者・黒田チカの功績を広く知っていただくため、黒田光太郎先生(名古屋大学名誉教授)を講師に迎え、黒田先生の専門的な知見と、親族ならではの視点を交えたお話に、参加者は熱心に耳を傾けていました。
講演では、黒田チカの歩みを振り返りながら、彼女の人生にはいくつもの「幸運な出会い」と「幸運なタイミング」があったことが紹介されました。佐賀師範女子部の江尻庸一郎校長、女子高等師範学校の平田敏雄教授や長井長義教授、東北帝国大学の眞島利行教授など、数多くの恩師との出会いが、黒田チカの研究者としての道を大きく後押ししました。さらに、東北帝大理科大学の門徒開放の折に初の女学生として入学したこと、紫根や紅花といった天然色素研究との出会い、そして桜井錠二元帝大教授の推薦状によって英国オックスフォード大学への留学が実現したことなど、研究者として成長するうえで重要な機会に恵まれていたことも語られました。 また、留学から帰国後には関東大震災に遭遇したものの、当時最新設備を備えていた理化学研究所で研究を続けることができたこともチカにとって大変幸運だったと言えるでしょう。ケルチンCの開発をはじめ、黒田チカが晩年まで研究と教育に勤しんだ姿は、参加者に深い印象を残しました。
今回、図書館エントランスホールで開催している特別展「黒田チカのあゆみ~佐賀が生んだ女性科学者~」の関連イベントとして、講演会が急遽決定し、広報期間が1週間もなかったのですが、多くの方にご参加いただきましたことお礼申し上げます。 |
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| \黒田先生も記念撮影/
特別展は4月24日(金)まで開催されます。会場には、若き日の黒田チカの等身大記念撮影パネルを設置しています。来場の記念に、ぜひ一緒に撮影をお楽しみください。 |




