女性研究者を代表者とする共同研究活動費支援事業

 

女性研究者を代表者とした優れた海外との共同研究活動に対して研究費を支援します。

女性研究者が共同研究組織(グループ)の代表者となることで、研究力および管理力を高める
ことを目的
としています。

 

令和6年度の募集詳細について(こちら)

令和5年度の募集詳細について(こちら)

令和4年度の募集詳細について(こちら)

令和3年度の募集詳細について(こちら)

令和2年度の募集詳細について(こちら)

 

 

■目的および支援内容

女性研究者がプロジェクトマネジメントの経験を通して、研究力の向上および管理力の向上に

資することを目的とし、下記2つについて支援を行います。

助成期間は、支援決定後~翌年2月末日までです。

 

【A:研究リーダー促進型】国際的・学際的共同研究に対しての支援

  • 支援額上限60万、採択数3件程度
  • 本支援の趣旨より、海外の研究者を学外研究協力者として共同研究組織に参加させることを必須とします。
  • 共同研究のテーマは国際的・学際的であることとします。
  • 支援終了後も大型外部資金の獲得を目指し、確実に次の共同研究の発展につなげてください。

【B:共同研究構築型】学内の共同研究や学外の研究協力者の開拓への支援

  • 支援額上限30万、採択数3件程度
  • 本支援の趣旨より、海外の研究者1名以上を学外研究協力者として共同研究組織に参加させることが望ましいですが、これから海外との共同研究の構築・開拓を目指す場合は、学外協力者として依頼予定の海外の研究者名、海外研究機関・海外教育機関等の名称を具体的に挙げ、申請書本文に明記してください。
  • 本支援終了後は、A:研究リーダー促進型への申請を目指してください。

 

■申請要件

※次の要件を全て満たすもの(詳細については要項でご確認ください)

(1)本学に勤務する共同研究に意欲のある女性研究者。外部資金による雇用で職務専念義務がある方は除きます。

【A:研究リーダー促進型】常勤の教員で科学研究費助成事業の応募資格があるもの

【B:共同研究構築型】常勤の教員で、科学研究費助成事業の応募資格があるもの

(2)本学のダイバーシティ研究環境形成のための事業 (ダイバーシティ推進室が企画するイベントでの成果発表

を含む) に協力できるもの。

(3)翌年度の科学研究費補助金に申請をすること。

(4)翌年度までに申請者を筆頭とした論文投稿1篇以上、または学会発表を1回以上行うこと。

(5)研究業績の追跡調査に協力できるもの。

 

■その他

  • 申請は【A:研究リーダー促進型】、【B:共同研究構築型】いずれか1人1件とします。
  • 分担者及び協力者は重複しても構いません。
  • 原則として、佐賀大学の他の財源により申請・実施する研究助成との重複受給はできません。
  • 研究活動に直接必要のない経費(設備備品費、人件費、通信運搬費 等)は支援対象となりません。
  • 他機関所属の共同研究者に対して、支援対象となる経費は旅費のみとなりますのでご注意ください。

※不明な点があれば、ダイバーシティ推進室までお問い合わせください。

 

令和2年度採択者の声(支援による成果)

A. 研究リーダー促進型
40代 医学部 准教授
新型コロナウイルス感染拡大の中、 感染予防に配慮しつつ共同研究者とミーティングを重ね、 検査の改善やデータの分析方法、 被験者からデータ収集をする際の配慮などについて議論しました。緊急事態宣言の影響もありましたが、 健常者及びHIV感染者からのデータ収集を開始することができました。この検査が確立すれば、 HAND診断をより早く行うことができ、 その結果早期介入・サポート開始が可能となります。今まで認知機能低下の発見が遅れ、 その結果服薬がままならずAIDSを発症するHIV感染者もいましたが、 その悪循環を少しでも阻止できると期待できます。本研究の成果については、7月と12月に開催される学会で発表予定です。
研究中の様子
B. 共同研究構築型
40代 農学部 准教授
本助成金により、これまで成分分析がなされたことがないオニノヤガラ属クロヤツシロランの生理活性物質を、新たに共同研究を構築した他大学研究者の協力により初めてHPLC及びNMRで解析することができました。対照としてすでに薬用植物として利用されているオニノヤガラの成分と比較し、クロヤツシロランにのみ含まれている化合物を複数確認することができました。これらはフェノール系化合物と推定されていますが、今後さらにGC-MS等で分析を進めることで新規化合物の発見が期待できます。セッコク属については、国内の自生地よりキバナノセッコクやオキナワセッコクの共生菌をDNA分析により同定することに成功し、後者については学術雑誌 Journal of Forest Researchへ成果を発表しました。また前者については種子と菌との共生発芽に成功し、人工培養系の確立へ向けて大きな成果が得られました。
研究中の様子

 

 

 

 

研究力強化
ダイバーシティ環境整備